第四紀地質部会ランチョン(2019.09.25)報告

              2019年9月25日,第126年学術大会の山口大学の会場において,第四紀地質部会のランチョンを開催しました.昨年の札幌大会は中止となりましたので,ランチョンの開催は2年ぶりです.出席は15名でした.以下に報告いたします.

1.下部?中部更新統境界GSSP千葉セクションの審査状況等について
 滋賀県立琵琶湖博物館の里口保文会員から,GSSPとしての要件,提案している千葉セクションの研究成果の概要,審査状況について,パワーポイントを用いて約20分間の解説をしていただいた.里口会員は,千葉セクションのGSSP提案チームのメンバーでもある.第四紀層序小委員会(SQS)のL-M境界作業部会による検討から始まり,現在は国際地質科学連合(IUGS)の国際層序委員会(ICS)による審査の段階で,最終段階に近いことが理解できた.  本当に決まるのかという問いに対して「審査自体は問題なく進んでいるのでうまくいくことを願っている」,いつ決まるのかという問いに対して「今年中には審査結果がでるだろう」との回答であった.もしうまくいかなかった場合は,この時代境界の作業部会から,つまり候補地選びの段階からやり直しとのことであるので,ぜひとも承認に至って欲しいところである.  このGSSP千葉セクションに関連して,第四紀地質部会の事務局(部会長)から,日本の他の地域における下部?中部更新統の層序学的研究をまとめる総説的な論文を作るのが良いのではないかという提起があった.事務局で素案を作成し,さらに検討を進めることになった.

2.その他
 第四紀地質部会が責任母体となっているレギュラーセッション「第四紀地質」を継続的に開催することを確認した.

                                                      (文責:長橋良隆)