プラント・オパール分析 (1)処理方法 分析処理の手順は、藤原(1976)のガラスビーズ法にしたがう。 @分析試料 分析に供する試料は1g程度とする。 A分析処理 分析処理の手順を下記のフロ−チャート(渡辺,2009)に示す。 (2)顕微鏡による同定・計数 イネ科植物の機動細胞に由来する植物珪酸体(プラント・オパール)を対象とし、400倍 の偏光顕微鏡下で検定・計数を行う。稲作の確認を目的とすることから、同定はイネほか 数分類群に止め、タケ亜科は細分しない。同定・計数は、ガラスビーズ個数が400以上に なるまで行う。 (3)解析法 プラント・オパール分析結果の解析手順は、概ね次の通りである。 1)D.M.D.(渡辺・後藤,2007)による、試料1g中の各分類群毎のプラント・オパール個数 の計算とプラント・オパールダイアグラムの作成 2)古植生・古気候の復元 −・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・ 〔処理手順〕 〔処理内容〕 試料の乾燥 105℃・24時間  ↓ 試料分取 約1gを秤量(電子天秤により1/10000gの精度で秤量)  ↓ ガラスビーズ添加 直径約40μm以下、約0.02g(電子天秤により1/10000gの精度で秤量)  ↓ 脱有機物処理 電気炉灰化法による  ↓ 分散処理 超音波洗浄器による(150W・26KHz/15分)  ↓ 細粒分除去 沈降法による  ↓ 標本作成 オイキット中に分散しプレパラートを作成 −・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・ プラント・オパール分析処理フローチャート