微化石概査 (1) 処理方法 分析処理の手順は下記のフローチャートに従う。 (2) 顕微鏡による観察 プレパラ−トを生物顕微鏡により400〜1000倍で観察し、花粉、植物片、炭、藻、プラン ト・オパール、火山ガラスの含有状況を観察する。各分類群の「同定」・「計数」は行わ ず、含有状況の多少を判断する。 −・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・ 〔処理手順〕  〔処理内容〕 基準量摘出 汚染部分を除去し、試料の粒度により10〜200gを使用   ↓ 泥化分散処理 KOH溶液等の分散剤により試料をシェイカーで泥化・分散   ↓ 細粒物質除去 1μ振動篩でコロイド分を分離・除去   ↓ 微化石濃縮     大型時計皿とアスピレータにより時計皿法で微化石を濃縮   │   ├────┐   ↓    ↓ 【植物質】【珪酸質】   │    ↓  │ 過酸化水素処理 植物質を溶解・除去   │    ↓   │ 標本作成 マウンテンメデイアにより包理しプレパラートを作成   │        ↓ 弗化水素酸処理 珪酸塩鉱物質を溶解・除去   ↓ 重液分離 比重 約1.9gの重液中で遠心分離し植物質を濃縮   ↓ 脱水処理 アセトリシス処理により脱水とセルロース分を溶解・除去   ↓ 水洗・濃縮 遠心分離器により水洗し、水溶性物質を溶解・除去   ↓ 標本作成 グリセリンゼリーにより包理しプレパラートを作成 −・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・ 微化石概査用プレパラート作製フローチャート