CNS分析 (1)前処理 1)試料を60℃で1日乾燥後、メノウ乳鉢で200メッシュ程度に粉砕する。 2)約15mgを秤量し銀コンテナに入る。貝殻起源の無機態炭素を取り除く為に、1MHCl添加 後100℃で過熱乾燥する。 3)さらに錫コンテナで包む。 (2)測定 FISONS(旧カルロエルバ社)製元素分析機EA-1108あるいは同等の機械により測定する。 標準試料にはBBOTを用いる。 (3)解析方法 1)有機物の起源についてはC/N比に着目する。 プランクトンの C/N比は一般に5〜6程度であり(Bordowskiy,O.K;1965a,b)、陸上高等植 物は15〜20より大きい(Bordowskiy,O.K.(1965b)、Ertel,J.R. and Hedges,J.I.(1984)、 Hedges,J.I.,et.al.(1986)、Sampei,Y.and Matsumoto,E. (2001))。 2)海成・非海成の判断にはC/S比に着目する。 有機物を含む海成泥のC/S比はほぼ5以下であり、淡水成泥はほぼ5以上である(Berner,R. A. and Raiswell,R.(1984)、Sampei,Y.,et.al.(1997))。